データベース標準

当協会のデジタル道路地図データベースは道路管理者、VICS関係者、カーナビ・地図会社、道路交通情報関係者、ITS全般、その他多くの部門で共通基盤として利用されるものです。このことから、データベース利用の利便性、情報交換の容易性を高めるため、「データベース標準」を作成しています。 標準の策定にあたっては、関係識者で構成される標準化委員会において審議と承認をいただいています。当協会では、承認された標準に準拠したデジタル道路地図を作成し、提供しています。データベース標準は、ユーザのニーズに合わせて逐次改訂されています。

当協会で作成するデータは、主に次の2つのデータベース標準に基づいています。

・全国デジタル道路地図データベース標準(A版)

・DRM標準フォーマット21(B版、BW版)

全国デジタル道路地図データベース標準(A版)

当協会の発足当時から使用されている標準です。データの形式は、テキスト(EBCDICコード及びJIS漢字コードを用いた固定長形式レコード)形式を使用しています。準拠する座標系は、日本測地系です。A版の標準は、官民共通して使用することを前提とした「全国デジタル道路地図データベース標準」と道路管理者が使用することを前提とした「道路管理関係デジタル道路地図データベース標準」からなります。

DRM標準フォーマット21 (B版、BW版)

ITS、GISなどに代表される情報社会が高度化するとともに、デジタル道路地図への要求も多様化してきました。こうした中、当協会では、時間軸、高さを含む4次元の表現などデータの一層の充実、汎用性・拡張性の確保、国際標準化に向けての対応ができる新標準「DRM標準フォーマット21 (略称「DRM-21」)を策定しました。B版、BW版はバイナリー形式で、A版では表現できない多くの事項を記載できます。

現在DRM-21に基づき、日本測地系に準拠したB版(「全国デジタル道路地図データベース標準DRM標準フォーマット21運用規程日本測地系」)、世界測地系に準拠したBW版(「全国デジタル道路地図データベース標準DRM標準フォーマット21運用規程世界測地系」)の標準を定め、運用しています。